地方観光地に外国人観光客(インバウンド)を増やすには ~もっと田舎に観光客を呼び込もう~

地方観光地に外国人観光客(インバウンド)を増やすには
~もっと田舎に観光客を呼び込もう~

インバウンド対策?外国人観光客を呼び込むには?外国人観光客が成功の「カギ」

2019年に政府が打ち出した「明日の日本を支える観光ビジョン」によれば、2030年までに日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)は6,000万人に達する見込みです。日本の人口は約1億2,000万人なので、その半分が外国人観光客となる数字です。ものすごい数ですよね。近年東京、大阪他日本全国で外国人観光客の多さに驚くことが多くなりましたが、今後この現象は必ず増加していく予想されています。この急増する訪日外国人観光客に対応するため、インバウンド対策がますます重要となっています。

また政府は、『観光先進国』への新たな国づくりに向けて、新たな観光ビジョン『観光立国推進基本計画』を策定しました。この「観光立国推進基本計画」に盛り込まれた受入体制に関する施策について、訪日外国人旅行者がストレスなく、快適に観光を満喫できる環境整備に向け、政府一丸となって対応を加速化していくことを目標にしています。

政府の掲げる観光立国推進基本計画とは

本計画は、訪日外国人旅行消費額5兆円、国内旅行消費額20兆円の早期達成を目指すとともに、令和7年までに、持続可能な観光地域づくりに取り組む地域数100地域、訪日外国人旅行消費額単価20万円/人、訪日外国人旅行者一人当たり地方部宿泊数2泊等の目標を掲げており、これらの達成のために政府全体として講ずべき施策等について定めています。
持続可能な形での観光立国の復活に向けて、(1)持続可能な観光地域づくり戦略、(2)インバウンド回復戦略、(3)国内交流拡大戦略を基本的な方針として掲げています。

参照:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000507.html

何故有名観光地と有名でない観光地に差が出てしまうのか?

現在京都などの有名観光地では、外国人も含め国内外の観光客が押し寄せて地元住民の暮らしに支障が出る「オーバーツーリズム」現象が起きているほど。いま、各地で問題となっています。その一方で全く人がいない地方地域が存在するのはなぜでしょうか?

有名な観光地と無名な観光地との間に生じる格差は、

  • 広告やマーケティング
  • アクセスのしやすさ
  • 歴史的な背景

などが挙げられます。もちろん一概には言えないので、他の複数の要因にもよるものですが、有名な観光地は一度その名前が知れ渡ると、自然と多くの観光客が訪れるようになります。

しかし、無名な観光地や田舎の地域は、知名度が低く、アクセスが難しいという課題があり、その魅力が適切に発信されていないことが問題となっています。

では具体的にどのようなことを実施すればいいのか?簡単なステップを下記にて紹介いたします。

有名でない観光地、特に田舎の観光地に外国人観光客を呼び込む6⃣つの方法

英語表記の徹底

外国人観光客(インバウンド)を惹きつけるためには、まず情報の壁を取り払うことが不可欠です。

例えば、海外旅行に行くときも日本語の表記があったり、日本人の口コミがあるところに行こうと思いますよね?外国人も一緒です。すべて日本語表記で日本語のみの案内だと外国人観光客も不安になります。また口コミでも広まってしまい、『○○の観光地に行くのは難しい』とイメージついてしまうので、言語の障害を出来るだけ取り除くことは集客にもそしてオペレーションの効率化の面でも有効です。

観光地内の案内板やパンフレットにおいても、英語表記は欠かせません。地元の歴史や文化についても分かりやすく英語で紹介し、外国人観光客にとっても理解しやすい情報を提供しましょう。これによって、観光客はより深く地元の魅力を理解し、その地域に愛着を感じることができます。

外国人観光客は地元の食文化も楽しみたいと考えます。そのため、地元の飲食店やレストランにおいても英語表記は欠かせません。メニューの英語表記やスタッフの英語対応を強化し、外国人観光客がリラックスして美食を楽しめる環境を整えましょう。

これらの施策は単なる外国人観光客の増加だけでなく、地方の発展と地域振興にも繋がります。観光地の魅力を最大限に引き出し、国際的な観光地としての地位を築くためには、これらの施策を組み合わせた包括的な戦略が不可欠です。

また、英語だけではなく多言語表示を導入することで、様々な言語圏の観光客にもアプローチできます。

HPを外国人観光客向けにリニューアル

観光地の公式ウェブサイトはその地域の顔とも言えます。使いやすく、魅力的なデザインにアップデートすることで、訪れるユーザーが増加する可能性が高まります。また、写真や動画を積極的に活用して、観光地の魅力を訴求しましょう。

またコミュニケーションを簡単にするために番号でオーダーできるようにすれば間違いを防ぐことができます。

Google Mapの外国人観光客口コミ強化

観光地の魅力をアピールするためには、現代人がよく利用するツールを有効活用することが不可欠です。Google Map上での評判や口コミは、観光地選びにおいて大きな影響を与えます。観光地自体や周辺の施設が利用者からどのように評価されているか、積極的に発信し、訪れた人々が感じた魅力を共有することが重要です。

外国人観光客も安心のWiFi環境提供

外国人観光客は、情報の検索や地図情報の利用にWiFiが必要です。店内に無料WiFiを提供するだけでも、外国人客からの評判が向上します。また、翻訳機能等も使用できるようになりますので、ミスコミュニケーションも削減できます。

キャッシュレス決済

外国ではキャッシュレス決済が一般的です。クレジットカードやスマートフォン決済の導入は、外国人観光客からの支持を受けるために重要です。代表的なところとして、中国や韓国ではQRコード決済、欧米ではクレジットカードがほとんどの店舗で使用可能になっています。慣れない通貨を使うことで、買い物にストレスを感じている外国人観光客も多く、国内でも急速にキャッシュレス決済への対応が求められています。

観光地別のSNSアカウントの運用

SNSは外国人観光客に魅力を伝える効果的なツールです。各SNSプラットフォームの特徴を理解し、観光地に合った戦略を立てましょう。飲食店のインバウンド集客には、お店の魅力を効果的に伝えるSNSの活用が欠かせません。観光庁の「訪日外国人の消費動向」によると、出発前に得た旅行情報源の項目でSNS(23.7%)が個人ブログ(30.6%)に次いで第2位を獲得しています。観光地それぞれの場所でアカウントを作ってSNSを運用することで、海外のユーザーにも情報を届けられるのです。主なSNSの特徴を確認しておきましょう。

  • Twitter:文字情報重視、拡散性が高い
  • Instagram:視覚情報重視、世界的にユーザーが多い
  • Facebook:情報量重視、実名制

外国人観光客誘致の成功例

【リピーター獲得】岡山県

岡山県の過去5年間の外国人延べ宿泊者数は約5倍に増加しています。とりわけ顕著な伸びを見せたのは岡山空港から台湾(台北)便が就航した2016年と同便が増便された2017年。これにより、2012年の外国人延べ宿泊者数は約8万人泊でしたが、2017年には約42万人泊へと急増しました。

岡山県は台湾、中国、韓国及びタイにPR重点地域を絞り、現地にPRデスクを設置。SNSで観光情報を発信しています。台湾では童話「桃太郎」の知名度が高いことから、桃太郎を活用したPRも行いました。

県内では航空会社やバス会社の接続を調整し、岡山県から日本の他地方へのアクセスをスムーズにしています。2017年からは韓国発岡山着の出発時間が夜間から午前へと変更になりました。これにより今後さらなる韓国からの旅行者の増加が期待されています。

岡山を訪れた外国人の個人観光客の利便性を高めるためにの環境整備にも積極的に努めています。例えば外国人でも行動しやすい案内や英語を中心とした言語サービスの充実、Wi-Fi接続地点の拡充などです。

岡山県の調査によると岡山に来る外国人観光客は、個人旅行者の訪日リピーターが多いことがわかりました。さまざまな取り組みが外国人観光客のリピーター増を促進したと言えるでしょう。

参考:https://www.jt-tsushin.jp/articles/column/casestudy_inbound

【多言語で情報発信】青森県

青森県の外国人延べ宿泊者数は、2012年の約4万人泊から2017年は約26万人泊と約6倍も急増しました。その要因として、青森と中国・天津間の航空便の就航や台湾からのチャーター便の増加が挙げられます。

特に天津便の誘致にあたり、青森県では弘前城や奥入瀬渓流、伝統芸能の体験施設といった観光ポイントを中国の旅行会社にPRする広報活動に取り組み、県内の観光地の魅力を交通手段と併せて具体的に提示するプロモーションを実施しました。

2014年に策定した「未来へのあおもり観光戦略 セカンドステージ」では多言語対応への戦略を練り、青森県観光情報サイト「アプティネット」や県の観光パンフレット等を多言語翻訳しました。

また海外テレビ番組の県内撮影についても積極的に対応したほか、フェイスブックを通じて多言語で世界に情報発信することも試みています。

参考:https://www.jt-tsushin.jp/articles/column/casestudy_inbound

これらのインバウンド対策を実行することで、外国人観光客を引き寄せ、競争力を高めることができるでしょう。さあ、インバウンド対策を前向きに検討しましょう!

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